学術論文および科学論文における良い付録の持続的価値
出版スペースの競争がこれまでになく激しくなり、出版社による語数や長さの制限がますます厳しくなる中で、付録が学術書や論文の最後に登場する頻度が以前よりかなり減っているのは、さほど不思議なことではないかもしれません。結局のところ、今日の多くの学術・科学出版社の優先事項には、簡素化、効率化、短縮化という理想が含まれています。しかし実際のところ、付録を一つ、あるいは必要に応じて複数作成し含めることは、著者が研究資料の量や複雑さを損なうことなく、原稿を簡素化し効率化し短縮する努力を助けることができるのです。
付録の性質自体がこの利点を示唆しています。一般的に、付録は原稿の本文に直接関連し、読者にとって有益である可能性のある補助的または補足的な資料を提示するために設計されていますが、本文に含めると注意をそらしたり不適切であったり、単に長すぎたりすることがあります。そのような資料を主要な議論から取り除き、付録に回すことで、著者はデータを単純化することなく議論を簡潔に短縮することができます。さらに、付録は、特に書籍や長い記事において、複数の場所で言及または議論される可能性のある情報に最適です。なぜなら、繰り返しを避けつつ、読者に資料を容易に提供できるからです。最後に、多くの学術誌は著者がオンラインアーカイブに付録を掲載することを許可しており、その場合、付録は本文の語数に含まれません。また、いくつかの学術出版社や科学出版社は、良質な付録が1つか2つある場合、追加ページに対してより寛容です。
付録は本当に価値があるのでしょうか？実は、ある学者が重要な英詩の研究に付録を付けたことで、その本がはるかに成功し、彼の学術コミュニティにとってより有益になった例を知っています。彼の研究は当時ほとんど読まれていなかった詩の一つの版に焦点を当てており、その付録は彼が研究中に見つけたその版の写本のリストに過ぎませんでした。そのリストは、その写本の標準的な資料となり、そのリストに部分的に触発された広範な研究によってさらに多くの写本が明らかにされるまで使われ続けました。そして、多くの場合、その付録のおかげで彼の本は学者や学生の手に渡りました。もし付録がなければ、彼の議論の革新的な性質や複雑な詩を理解する上での有用性は決して十分に評価されなかったかもしれません。付録と本文は見事に連携し、知識を進展させ研究を刺激しながら互いに支え合い、まさに健全な学術的議論とその補助資料が果たすべき役割を果たしていました。
この関係は、本文の議論の中で付録およびその内容への明確な参照がある場合に大いに強化されます。これにより、読者は主要な議論に関連して追加情報をどこでいつ参照すべきかを知ることができます。また、1つの文書に2つ以上の付録がある場合は、すべての付録に番号を付けてラベルを付けることが不可欠であり、付録内で使用される表や図の番号付けが本文中の表や図と明確に区別されていることを確認する必要があります。明確さ、正確さ、一貫性は、読者のアクセス性と理解を高めます。
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