機関は学術および科学ジャーナルに対して公正な価格を支払っているのか？
まあ、明らかな答えは「いいえ」であり、ずっとそうであったと言う人もいるでしょう。学術雑誌の機関購読料は、一般的に非常に高いことで悪名高いですが、最近の研究では、出版社や大学間で電子ジャーナルの価格と価値を比較することで、より問題のある傾向が明らかになっています。ガーディアンの簡単な記事では、いくつかの結果が http://bit.ly/1jvrLaU にまとめられており、研究の詳細については元のPNAS記事へのリンクも提供されています。
この研究は、電子学術・科学ジャーナルのサブスクリプションバンドルのコストを調査し、（やや疑わしい）引用あたりコストの公式によって費用対効果を測定していますが、価格設定に関連して大学の研究活動や年間入学者数、授与される博士号の数など他の要因も考慮しています。大手ジャーナル出版社はサブスクリプションバンドルの価格を公に開示することはほとんどなく、契約書の「明示的な非開示」条項により大学は支払額を明かすことができないため、米国の複数の大学と出版社間の契約書を入手するために情報公開法の請求が利用されました。これらの契約書は、営利の大手ジャーナル出版社が、特に大規模な研究大学が購入するバンドルサブスクリプションにおいて、非営利のジャーナル出版社よりも費用対効果が低い（時にははるかに低い）ことを明らかにしています。これらのバンドルサブスクリプションの価格は機関ごとに異なり、年間の価格上昇率も（非常に高いこともある）異なります。時にはその差異に合理的な理由があります。例えば、大手ジャーナル出版社は、非営利出版社よりも小規模で研究活動の少ない機関に対して価格を大幅に引き下げています。しかし他の場合では、その差異は非論理的で不公平に見えます。例えば、入学者数が多く多くの博士号を授与する大学が、入学者数が少なく博士号も少ない大学よりもかなり安い価格を支払っていることがありますが、購入しているバンドルは同一です。特定の大学がより良い価格と低い年間上昇率を交渉に成功している一方で、他の大学はそれが可能であることに気づいていなかったことが明らかであり、PNASの記事の著者たちが示唆するように、これが一部の出版社が契約条件を秘密にしたがる理由の一つである可能性があります。
大手の学術誌出版社が年間で大きな利益を報告しているのは驚くことではなく、キャリアアップのために「適切な」学術誌として認められていることが、現行のシステムの中で彼らが今後も利益を上げ続けることを保証しています。しかし、それは学術界や科学界にどのような代償をもたらすのでしょうか？多くの大学図書館はコスト削減のために電子ジャーナルへの完全アクセスを控えめに選択しており、その結果、学生や教員が利用できる資源が制限されています。一方で、授業料は上昇し、クラスは大きくなり、学生は巨額の借金を抱えて卒業しています。学術誌への普遍的なオープンアクセス、営利企業が発行するジャーナルをボイコットし非営利出版社が提供するジャーナルを支持すること、さらには大学教員が行う査読や編集作業に対して商業出版社に料金を請求することなどが解決策として提案されていますが、これらが迅速に実現する可能性は低いようです。現状では、おそらく公開された合理的な価格を一貫して公正に適用するという、単純で達成可能な措置が財政的なバランスを少し改善し、多くの学者や科学者にとって学術誌の中心的な目的である研究の共有をより促進するのに役立つでしょう。
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